こんにちは!
ルノンキュルのりんごです。
昨年秋以来になります、
非難覚悟の「ドンりんご」
この企画は雑誌の表紙を飾る
モデルの個性を主体に
スタイリングを考えるものです。
あくまでも
「パーソナル」スタイリングなので、
モデルの一番の良さが出ているか、
魅力を引き立てるスタイリングかを
見ていきます。
決して雑誌のスタイリストさんや
モデルさんに
ケチをつける企画ではございません。
雑誌のスタイリングは
トレンドやシーズンのイメージ発信が
一番の目的であって
モデルはあくまでもモデル。
スタイリストさんのスタイリングと
パーソナルスタイリングは全く
別の観点なのです。
さて行ってみましょう。
Anecan / Domani
すごいですね、エビちゃん。
前代未聞ですよ、2誌同時専属モデル。
ホワイトとブラック、
造作とナチュラル、
躍動と静謐
2誌ですべてが面白いくらい
対比になってます。
エビちゃんの元々のキュートな個性と
母になる35歳という今の顔、
2つの側面がわかりやすく表現されてて
リアルな女性を感じさせます。
パーソナルスタイリングの観点でいくと
やはり「キラキラOL」エビちゃんの
元々の持ち味にぴったりとハマるのは
上のブラックワンピ。
カラータイプがスプリング、
骨格タイプウェーブですから、
端正に潔くよりも
小悪魔的に甘えた感じがいいのです。
ノーアクセ、白、
オールインワン、
V襟と袖の直線的なカット、
ストレートヘア、
あっさりアイメイク、
どれも長身で面長で重心の高くない
彼女の縦の長さ、
間延び感を強調します。
でもさすが、
この表情だから違和感は全くないですけどね。
GLOW
うっとりの鈴木京香さんスマイル。
お顔もボディも
フェミニンそのものですが、
エビちゃんと違うのは
ベースにしっかりとした力強さ
=筋肉感、主張があること。
これだけの胸のあきもさびしくなく、
逆にボディのゴージャスさが
アクサセリーとなります。
逆に首の詰まったものだと
生活感が漂うタイプ。
STRAITタイプのかたでも
ボリュームが少ない場合、
こういう透け感のある
柔らかい素材や
とろみのあるドレープもうるさくないですね。
顔立ちのしなやかさにとてもマッチしてます。
残念なのは帽子がややカジュアルなとこ。
鈴木さんはスポーティやカジュアルが
やっぱり生活感というか
おばさんぽさが出てしまう代表的なタイプ。
エレガントな帽子か、
何も被らないかどっちかにしてほしい。
安室ちゃんにはやや寒々しい
この帽子と交換したらいい感じ。
鈴木さんにはベージュよりもグレー、
ステッチなど入っていない
エレガントなつばがステキです。
VERY
白のトレンドが続いてるので
やっぱり今月も白トップスが
ダントツで多いんです。
白シャツにパンツ2連発を。
まずは井川遥さん。
彼女の場合
カジュアル、ゆるゆる、どっちも違うなー、
てのを再認識したショット。
本当にシンプルなコーデがほとんどな
今のファション誌の表紙ですが、
その中でも一番シンプルなのがこれ。
中身読んでないのでなんとも言えませんが、
普通のママたちがこれ一枚で
「輝ける」かどうかは
結構疑問だなー。
彼女はラフなオシャレ感は
出しにくいタイプ。
まずTシャツであっても
体にきちんと合った
カッティングであることが必須。
ざっくり入れもNG。
入れるか出すかどっちかに。
デニムもボーイフレンドタイプや
ブリーチはラフすぎるので
上の後藤久美子さんのような
きちんとデニムがいいですね。
髪も束ねたい。
そしてイエローベースの彼女、
黒髪にこれだけシンプルなコーデなら
なおのこと
アクセサリーかベルトとか
どこかにウォームカラーがほしいですね。
ひと昔前はブルーベースのかたが
明るすぎる茶色のヘアカラーにしてることが
多かったですけど、
今は逆のほうが多くなってきました。
イエローベースなのに黒髪、
その場合
ちょっと寂しくなってしまうので、
他で補うことが大事です。
GOLD
後藤久美子さんの場合、
鈴木京香さんと同様
こういう風に首元が詰まると
圧迫感が出るのです。
顔立ちのリッチなかたは
特にその傾向が強まる気がします。
リッチさに加えて
カラーがオータムってことで、
白いシンプルシャツ、
ダークデニムは
彼女には素っ気ないイメージ。
男性ならこれもアリですが
女性の場合はストイックすぎて
いつものゴージャスさが半減です。
つまりは形は抜きたいけど、
色は足りないって感じ。
白シャツ、白Tシャツってみんな大好きです。
私も好き。
これをさらっとシンプルに着こなすって
気持ちよくて究極にオシャレ。
でもごまかしようがないから
とても難しいアイテムでもあります。
いわば白ご飯。
おかずなしで何杯も食べれるほど
美味しい白ご飯なんて
実際そんなにお目にかかりませんね。
25ans
水原希子さん、安定の透明感。
モノトーンのミニマムなものを
着せたらピカイチですね。
他に類を見ない特別感が際立ちます。
例えば
カラーで言うとブルーベースなんだけど、
ビビッドがお得意なので
こんなオレンジリップもいけちゃう。
ビビッドなら赤もオレンジも
いけるよねって思ったら
不思議とヌーディメイクもハマる。
骨格タイプはWAVEだけど
甘さだけじゃ物足りない
服に負けない主張もあり、
なかなか教科書通りに説明できない人です。
パーソナルカラーとか骨格診断とか
イメージ診断て、
あくまでもツールで理論です。
何がなんでも
どれか一つに当てはまる、
当てはめないといけない、
見解が別れるけど本当はどっちなのよ、
っていうかたもいらっしゃいますが、
そういうもんではないと思ってます。
その結論に至る過程を知ることが
一番重要で、
それを知った上でねじ伏せてしまう
好みやパワーを
お持ちの人もいます。
一つどこかポイントを押さえたら
あとはフレキシブルにオールマイティに
対応可能な人もいます。
水原希子さんの場合、
その個性の強さこそが
ウィンターらしさとも言えますし、
実際ウィンターのファッションが
彼女の十八番なのですが、
スプリングやサマーの要素もお持ちで、
そっちでも勝負できるということが
お見受けできます。
「あなたはウィンターです」
じゃなくて、ちゃんと過程や理由も
お伝えすることで
その人が選択肢を持って楽しめる、
そういうのが私のコンサルにおける目標。
ベストコーディネートの提案だけが
最終ゴールとは限りません。
MEN'S EX
対照的な男性2名、
まずは佐藤浩市さん。
スーツを明るめネイビーの
ワントーンでまとめてます。
ファッショナブルで優しいこのコーデは
佐藤さんにはぼんやり中途半端な
感じがしませんか。
ダークブラウンの髪色もお似合いですが、
明るい茶色だと頼りない。
今回の黒髪のほうがいい。
ダークグレー、黒など
ダークトーンのスーツもお得意。
つまりオータムでウィンターもOK
というところでしょう。
何色であっても、強さ、重みが必要。
真面目、爽やかだけだと
優しさというよりも頼りない
もっさりした印象です。
シャツかジャケットどちらを
ダークネイビーかブラックにして
重めシフトお願いします。
MEN'S NON-NO
岡田将生さん、
佐藤浩市さんとは反対で
カラーも骨格的にも
男っぽいダークさやクールさは苦手。
明るめブラウンのくしゃくしゃヘアーが
よくお似合いでした。
グレージャケットスタイルなら
インナーは襟付きシャツや
フードのほうがお似合いだし、
シャツかジャケットどちらかを
チェック柄にするとシャープさが押さえられて
馴染みます。
さり気なくクールにまとめるより、
ちょっとのおちゃめさや繊細さを入れたほうが
垢抜けてオシャレに決まるタイプです。
こういう最近のサイド短めヘアなら
なおのことですね。
表紙のインパクトって偉大で、
このシーズンは自分も
こんな風にやってみたい!
と思っちゃいます。
やすやすと
まんまマネしないようにご注意。
大事なのは自分が取り入れるには
どういうアレンジが必要か
ちゃんと見極めること。
自分をもっと好きになる、視点が変わる、
人との関係が変わる
表紙めぐりはタダ、しかもいろんなこと教えてくれます