2019秋のドンりんご メンズ多め

こんにちは!ルノンキュルのりんごです。

 

ドンりんご、今回はメンズ多めで行きますよ。

 

雑誌の企画やスタイリングを

批判するものではありません。

あくまでもパーソナルスタイリングの観点に

立った場合はこういうアドバイスに

なりますよってことです。

モデルさんを一番よく見せるかどうかだけに

フォーカスします。 

GOETHE/田中圭さん

 

なにが気持ち悪いんでしょう?

そう、

こういう「この人のなにが良くないのか」

その違和感を突き止めるのが

私の仕事。

 

色、デザイン、装飾品、

ヘアメイク、ポーズなど

何かが合ってないはず。

 

田中さんは役柄的にスーツのイメージですが、

落ち着きとか重厚感のタイプではないです。

ネクタイやシャツなど

どこかに華やかな色が必要な

パーソナルカラー、スプリングタイプでしょう。

サマーも行けるとは思いますが、

あまりスモーキーで落ち着いた色だけでは

寂しくて個性が出にくいタイプ。

 

また、

色だけでなく、デザインやアイテムの

どこかに面白さやお茶目さの

要素が入るとグッとファッショナブルになります。

 

カジュアルでも、Tシャツ1枚、シャツ一枚で

ラフに決まるタイプではなく、

足し算が必要。

良家の男子風で、健康的で、ちょっとクセのあるもの、

そういうのが似合うタイプです。

(保険のCMの体操のお兄さん的な役はバッチリです)

 

ということで、

一見難しそうに見えるキャメルのダッフルは

実は田中さんにはいい感じです。

キャメルのスーツも

お茶目さ、足し算の意味で悪くない。

 

良くないのは、中に着たシャツ.

凝っているっちゃ凝ってるけど、

残念ながら、だらしない感じになってしまってること。

あとは全身ワントーンでアクセントがなくて

締まらない。

 

ついでに

笑っても睨んでもない表情と

ポーズの浮遊感、これも合ってない。

 

ネクタイ、ベストなどで、

アクセントになる色や柄を入れたほうがいいです。

ポーズはビシッとキヲツケがよろしいかと。

ほんのちょっとのことでしたね。

GQ/山下智久さん

 

こんなこと書くと

カラリストの先生たちから

総反発喰らうだろうけど、

書きます。

 

不思議だなって思ってました。

山Pってどう見ても

カラータイプはスプリングタイプなんだけど、

こういうのすごく似合う。

菜々緒さんも同じです。

 

山下さんや菜々緒さんは陰と陽でいうと、

陰の魅力の人です。

というか、陰を武器にした時に

ドハマりすると言いましょうか。

田中圭さんとは逆。

笑顔や優しい表情よりも、

無表情、寂しそう、不良っぽい雰囲気が

人を惹きつけます。

 

こういう雰囲気は、

スプリングのオレンジやイエローだと出ない。

おのずと

黒がしっくりよねー、ってなっちゃいます。

 

そしたらスプリングじゃなくて、

ウィンターが正しい診断じゃないの?

それも大いに言えています。

そういう診断をする人も多いでしょう。

 

そこはカラリストから

ちゃんと診断の経緯の説明ができていれば

どちらでも大丈夫だと私は考えています。

 

顔映りがいい色と、パーソナルイメージは別モノです。

分けて考えてスタイリングしないといけません。

でも、やはりそれにも限界があります。

顔映りが良いピンクや黄色を身に着けてしまうと、

どれだけデザインや素材を吟味しても

アンニュイさや落ち着きは出しにくい。

男性の場合はなおさらです。

 

だから、パーソナルカラーの色見本

全部を信じ切ってスタイリングしないことです。

あくまでも包括的に考えること。

 

てことで、

トータルで見るとこれは

ドンりんご的には◎

FQ/山本耕史さん

 

スプリング続きです。

パパさんっぽい

柔らかいレッドのジャケット。

 

小顔と、ジャケットの上からでもわかる

逆三角形の上半身がきれいなライン。

そしていつになく、

髪型もまとも(ごめんなさい)

もともとは骨格WAVEだけど

鍛えてるからか、

鍛えなくても元々STRAITなのか、

とてもよくお似合いです。

 

ですが、

このアメリカンな浮かれた感じ。

違いますねー。

山本さんはハズシとか装飾はいらない

キチンと正統派です。

インは襟付きシャツならよかったのに。

ジャケットの色が赤ですから、

なおさらインで締める必要あります。

 

そして、髪型は普段からすだれヘアーにしないで

こういうすっきり大人な感じにしていただきたいな。

諸事情はあるにせよ。

リンネル/宮崎あおいさん

 

エクリュでまとめたほんわかコーデ。

宮崎さんっぽいです。

画像の感じでは、

サマータイプの宮崎さんに、

このベージュならうるさくありません。

 

ガーリーさとナチュラルさの共存、

これが宮崎さんの雰囲気です。

 

でも、私はこの方の一番の魅力は

ほんわかではなくて、

もっと小悪魔的な人工的なところで

発揮できると思ってます。

 

しっかりメイク、濃いリップ、

エッジの効いたデザイン。

ママになっても少女っぽくて、

どこか振り回されるような自由さと

少しの毒を持っている、

そんなファッションの宮崎さんが

私は好きですね。

 

この人も陽じゃなくて陰かなぁ。

狂気の人の役、すごいハマるもんなぁ。


steady./吉岡里帆さん

non-no/新木優子さん

MORE/川口春奈さん

 

秋のピンクの着こなし。

同じピンクでも服の色とリップが

左から右へと

薄いほうから濃い方へ

グラデーションになってます。

これがそれぞれの個性の濃さに

ばっちり比例してます。

素晴らしくわかりやすい。

 

吉岡さん-サマー、

新木さん、川口さん-スプリング、

で、服とリップのピンクはすべて

ブルーベースのピンクなので、

正確には右のお二人には合っていないのですが、

濃さとビビットさが合ってるので、

いい感じと言っていいでしょう。

 

厳密にイエベブルベを外さないことよりも、

濃さ、ビビッドさ、コントラスト、

など自分に大事な要素を押さえることが

大事です。

 

私もイエローベースですが、

上の写真のように濃ければ

フーシャやマゼンタも

あまり問題ありません。

MORE/有村架純さん

 

有村さんは、雑誌の表紙でたびたび

「ん、誰?」ってなります。

でもそんなイメージのかけ離れたものでも

それなりにこなしてしまうのが

女優さんのすごいところですが。

 

サマーでちょいスプリングの有村さん、

「ブラウンさえ着ていれば!」

というより

「ブラウンだけはやめたほうが・・・」

ブラウンでも明るめテラコッタなのと

ピアスがせめてもの救い。

 

オーバーサイズ気味の

シャカシャカ素材でジップアップも

イメージとは違います。

スポーティー、アウトドア、ラフ、

どれもお得意ではなく、

色も形も素材も三拍子揃って彼女には

汚いのです。

 

もし今年っぽく行くなら

短めのヨットパーカーとか

もう少し可愛い方に寄せたいです。

 

この秋、

ブラウンが苦手で楽しめない人も

ちょっと工夫してみましょう。

SPRING/本田翼さん

 

テラコッタのリップが唯一の温かみで、

いつものキラキラ笑顔もなし。

スプリングの本田さんには少しさびしい。

にしても、

「ハンサム女子」って言葉が

しっくりくるスタイリッシュさです。

 

可愛いお顔立ちですが、

目鼻立ちはスッキリしていて、

小顔ゆえ、比率で体格がよく見えるので

こういうボーイッシュな着こなしは

とてもよくお似合いです。

 

垂らしたボウタイや

パンツのラインもさらに

ボーイッシュさを強調していますけど、

全く寂しくはなりません。

 

顔立ちが可愛らしくて、

そこそこ身長があって小顔、

こういうタイプの人は

なんでも似合いそうと思うでしょ?

ところが顔と身体の印象が違うので、

どういうイメージで着るかが

とても難しいんです。

こういう人は結構困ってらっしゃいます。

間違えてひざ丈フレアスカートや

巻き髪なんかでフェミニンにまとめると

えらいことになってしまいます。

 

顔診断と骨格診断などだけで

決められない人は多いですねー。

素敵なあの人/結城アンナさん

 

引っつめのグレイヘアで却って引き立つ

若々しさとおしゃれ感。

64歳でこの可愛らしさはなんなんでしょう。

こうなりたいなぁと思います。

 

グレイヘアは

ナチュラルでかっこいい、

貧乏くさくて老ける、と

賛否両論ありますが、

似合うタイプと似合わないタイプが

あるので、自分のタイプに合ったほうを選ぶのも

一つの選択肢だと思います。

 

女性の場合、

ご本人が健康的でイキイキしている。

知的な雰囲気がある。

凛とした大人っぽさがある。

こういうタイプの人は

グレイヘアが似合いやすいです。

貧乏くさくも、不健康にも見えにくく、

「老ける」ではなく「大人っぽい」のが

持ち味に合うからです。

 

可愛らしさや女性らしさが持ち味の人

グレイヘアの良さが出にくいかなと思います。

 

パーソナルカラーで言うと

オータムかウィンター、

骨格タイプで言うと

ストレートかナチュラル、

パーソナルイメージでは

マニッシュでシンプル、あるいは

ゴージャスなデザインのものが

似合うタイプの人と言っていいでしょう。

 

結城さんはおそらく、

パーソナルカラーはスプリングかオータム、

骨格はナチュラルではないかとお見受けしますが、

なによりもお顔の凹凸感がしっかりしているのが、

グレイヘアでもイキイキと見える理由でしょう。

ハーフなのでもともと鼻頬顎の凹凸は

はっきりしてらっしゃいますが、

頬の丸みやおでこや口角が

老化で下がっていないんですね。

素晴らしいです。

 

さて、そういう個性から考えると、

この表紙のコーディネートは

上品で華やかでいいけれど、

かっこよさや躍動感に欠けるため

普段より老けて見えませんか?

 

結城さんは普段から

シャツをラフに羽織るスタイルを

よくされていますが、

そういうラフでマニッシュな着こなしが

一番引き立つタイプ。

マダムっぽいものはあまり映えません。

 

このニットにスカーフなら、

スカーフは垂らすか、

ニットがV開きでデコルテに

開放感があればよかったと思います。

 

年を取って髪や肌が寂しくなると

華やかなものはそぐわない、とか

少し派手にしたほうがいい、とか

そういう、みんな一緒のセオリーはありません。

年を取っても、個性って消えないものです。


GINZA

HERS/石田ゆり子さん

 

黒が似合う人はどういう人かと言うと

黒を着て華やかになる人、

黒の重さを凌駕しちゃう人。

 

石田さんはその力はお持ちではないのが

左の写真でよくわかります。

(何度も言いますけど、これは雑誌の

 狙いですから、それはそれでいいんですよ)

 

石田さんの魅力は

たおやかさ、母性、ナチュラルさ、

癒やし系です。

 

パープリッシュなライトグレーで

統一された右の写真では

それがとても美しく表現されてます。

サマーの醍醐味はこれですね。

 

柔らかそうで上品なニットと

ナチュラルメイク、

オブジェの後ろから覗くのも

なんとも奥ゆかしくて素敵です。

 

黒って私のイメージでは

角張ってて重い金属みたいなもの。

得意じゃない人が使うときには、

面積を少なく、

曲線や軽さを醸し出すことが

大事になります。

 

石田さんが黒を着るなら

レースやチュールを施した

リトルブラックドレス。

メイクは健康的に。

そういう黒の着こなしがいいですね。

 

 

 

 

 

「ん?誰?」ってなっちゃう着こなしも

たまには楽しそうで憧れます。

(コスプレ好き)

自由自在にイメージチェンジできたら

ファッションは楽しいでしょう。

でも、それでいてなおかつ

かわいい、かっこいい、素敵に見せるとなると

一般人には本当に難しいものです。

 

自分をもっと好きになる、視点が変わる、

人との関係が変わる

自分を知ってるからこそできるのがイメチェン

   りんご考

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