ここがヘンだよパーソナルカラー その2

関係者からはまぁまぁ反響いただきました
「ここがヘンだよパーソナルカラー」の 第二弾です。 パーソナルカラーを信じすぎて 疲れちゃってる人、
診断受けたけど疑問だらけの人には いい中和剤になればと思います。

++ファンデーションはなにがなんでも++ 今やイエベブルベを知らない女子は 少なくなってきて、 ファンデーションやリップ売り場にも イエベブルベ表記がされています。

しかし、 スプリング・・・明るめのオークル オータム・・・濃いめのオークル サマー・・・明るめのピンクベージュ ウィンター・・・濃いめまたは明るめピンクベージュ ↑ こんな表記に従って ファンデーションを選ぶのはダメです。 ファンデーションの色は あくまでも肌の色に合わせてください。 診断はブルーベースでも お肌の色はイエローベースという人、 あるいはその逆もいます。 大事なのは、 ・元の肌色に合ったベース作り ・着ているものと顔に乗せる色の  イエベブルベを統一する この2点です。 ++テストカラーの矛盾++ 診断で当てるたくさんの色の布、 カラードレープと言いますが、 あれはあくまでも比較しやすさと わかりやすくするためのテスト用の色なので どうしても無理がある場合もあります。 こんな色の服、売ってるかよ! とか どう見てもネイビーと言うよりは ロイヤルブルーばっかりよね、 とか アイスピーチ、アイスベージュ、アイスピンク、 とにかく薄すぎて何色かわからない、
もう全部生成りでええやん、 とか。 一番無理があるなと感じるのが サマーのベージュ、 「え?これベージュ?」って思った あなたは正しい。 スモーキーピンクにしか見えません。 ベージュって、薄い黄色と薄い赤を混ぜて 濁らせた色。 ブルーベースの人には黄色は禁物なので、 黄色だけ抜いてっちゃうと、 赤みだけが残ってピンクの濁ったのに なるわけです。
真面目な人だったら、
「これがあなたの着ていいベージュ」
って言われたら、真面目にこの
スモーキーピンクを探すと思います。

ちゃんとサマーに似合う
真っ当なベージュはあります。
私はカラードレープとは別のベージュを用意して、 実際売ってて似合うベージュですと お見せしています。
あくまでも
テストカラーはテスト用のカラー。
実際の売り場、実際の人の感覚に
則した説明が必要ですね。




++色の持つイメージ++ パーソナルカラーの理論的に 似合うはずの色相・濃度・彩度の色であっても、 実際似合わないということは起こりえます。 落ち着きや知性が持ち味の人の場合、 ピンクやイエローはなにか違和感があったりするし、 ビビッドなものが似合う人は ウィンターであっても ブラックはイマイチってことが多い。 前回も書きましたが、 本来8タイプあるはずのところ、 4タイプにしちゃってるから、 矛盾は当然です。 そのうえ、色そのものにイメージがありますから、 合う、合わないは出てきます。 もうひとつ難しいことを言いますと、 色のイメージが、骨格タイプや ファッションイメージと相反することや 実際に売っていない机上のアイテムに なってしまうこともあります。 ブライトスプリングで ストレートでグレースの 条件を満たす服。 そんなのほぼ売ってないし、 オーダーして作ったとしても 気持ち悪い・・・。 カラリストのプロフィール写真が こういう実在しなさそうな服だとしたら、 それは仕事上の衣装みたいなもので リアルクローズではないので、 一般の人は探さなくていいです。

コンサルタントは机上のアイテムではなく
リアルな落としどころを
きちんとアドバイスするまでが仕事です。 ++グリーンとパープルの謎++ オレンジが似合う人と似合わない人に 分かれるのは理論上説明できるんですが、 グリーンとパープルは不思議なんです。 日本人はグリーンがイケる人と 全くダメな人に分かれます。 どんなグリーン持ってきても ダメな人はダメ。 一方パープルはどの人にも 似合うパープルがあるなと感じます。 なのに着たことがないという人が 多いですね。 グリーンもパープルも 中性色(寒色と暖色の中間)で 現代人にとっては フォーマルでも子供らしくもない。 そのへんが共通です。 黄色人種の肌や 目鼻立ち、虹彩の色との 相性だとは推測できますが、 このテーマはまだ結論に至っておりません。 どちらも手に取ったことがない人は 一度試してみて、感想をお聞かせいただければ 幸いです。 ++この色はどのシーズン?++
アフターケアが万全なルノンキュルは
皆様からのお問い合わせや相談をメールで
お受けしております。
「このベージュはサマーでしょうか?」 このような質問に私は 「気に入ったなら着ればいい」と お答えします。いい加減なようですが、
本当にそうとしか言いようがない。

このグリーンはサマーか、スプリングか、
それを考えることは無意味です。
①当ててみて似合うかどうか
②気に入っているかどうか
③気に入っているけどイマイチだと思う場合は
 ボトムやアウターとのコーディネートで
 調整できるか
考慮するのはこの3つであって、
どのシーズンかではありません。

パーソナルカラー診断で学ぶことは
自分のハマりやすい
落とし穴のパターンを知ることです。
薄い色で元気がなくなる
くすんだ色で老ける
鮮やかな色でケバくなる
可愛い色で子供っぽくなる

落とし穴のパターンを知って、
自分で検証できるようになれば、
それで十分。
逆に言えば、
どのシーズンかにこだわっているうちは
いつまでたっても自分で検証できないということ。
大事なポイントを押さえていきましょう。




パーソナルカラーはとても有能な
ツールですが、万能ではないし、
決めるのはカラリストではなく
自分です。



自分をもっと好きになる、視点が変わる、
人との関係が変わる
ツールに使われないで使いこなしましょう

   りんご考

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