桜色のドンりんご

 

こんにちは!ルノンキュルのりんごです。

久々のドンりんご、ピンク特集で参りましょう。

 

この企画は

雑誌の企画やスタイリングを

批判するものではありません。

あくまでもパーソナルスタイリングの観点に

立った場合はこういうアドバイスに

なりますよってことです。

モデルさんを一番よく見せるかどうかだけに

フォーカスします。

VERY/矢野未希子さん

タレ気味の目にぽってり唇のベビーフェイスと
しっかり存在感のある長い手足の
アンバランスさがなんとも魅力的。

可愛くて優しい雰囲気ですが、
スプリング寄りのオータムですね。 大きい黒目の主張がしっかりあるので オータムでもビビッドがいけます。 ビビッドとこっくりの中間のピンク、
ややブルーベースっぽいけど
素敵に着こなしてます。
低めで結わえたひっつめと、 シャツワンピのシンプルなデザインで、 ピンクの甘さがかっこよく 中和されています。 立ち上がったらスカートがふんわりで 甘くなるかも、というのが 唯一の懸念ではありますが、 スプリングのキュートな顔立ちには このくらいの引き算が必要です。
BAILA/中村アンさん

オータムの彼女にはやや寒くて頼りない
ベビーピンクと白ボトムです。
一番の持ち味の健康美と
ナチュラルさ、おおらかさが
なりを潜めている感じ。

太陽のような豊かな表情と、
筋肉の少ないしっかりした体には、
カウボーイ巻きスカーフで全部覆ってしまう
コンサバスタイルは窮屈そうです。
中村さんは襟元大きく開けて
髪をナチュラルになびかせる
ラフなスタイルが鉄板。 もしスカーフするにしても、 横に流す結び方のほうがいいですね。 Tシャツとデニムだけでも 十分魅力が出せるタイプなので、 きちんとしすぎるともったいない、
っていう見本でした。
MUSE/長澤まさみさん

右手上げるの流行ってるんですかね?

青みのピンクにグレー、
ハリのある素材、 無機質な表情、 ミニマムなヘアスタイル、 ピンクをとてもクールに着こなしてます。 ストレートさんに厳禁である、 オーバーサイズの着こなしは これが正解なんだろうなぁ。 あくまでも生地感はハードに、 デザイン要素なし、 スポーティーかモードか高級に、
どこか攻めの要素を入れる。 これだけシンプルで寂しくないんですもん。 ごちゃごちゃした凝ったデザインは着ないで いつもこうあってほしい、 素敵な長澤さんでした。

 

Precious/大政絢さん

ワントーンのくすみカラーもいけるし、
全体的にイエローベースっぽいんですが、
目ヂカラと目鼻立ちで、
ウィンターの診断が妥当でしょう。
カラリストによっては
スプリングやオータムの診断も出る方でしょう。

だからウィンターであっても、
このようにコントラストがなく、
肌、リップ、服がワントーンの統一も
全く違和感がないです。
全部ほぼピンクなのに、とてもシック。

コントラスト命のウィンターど真ん中の人がやると
エライことになるやつです。

ただ半袖シャツ、ジャケット、パンツの
マニッシュづくしは、
ん~、ジャケットがショート丈なのと
着ずに羽織ることで なんとかうまく誤魔化せてるけど
やや貧相です。 大政さんはウェーブタイプですかね。 顔立ちの割に華奢なイメージは そのせいでしょう。 カラーも骨格もお顔立ちも、 バランスが菜々緒さんととてもよく似ていて、 スタイルがいいんだけど、実際似合うものを探すのが 難しいタイプだと思われます。 私ならノーカラーのブラウスにするかな。
NON-no/西野七瀬さん

体を見なくてもウェーブとわかる、
アゴの小ささと彫りの浅さによる
少女っぽさが魅力。
スプリングよりもサマーの印象が強い
透明感の人ですので、
60歳までこのままの可愛さでしょうね。

サマーでガーリーなペールピンクの儚い感じが
一見よく合っていますが、
ここまで妖精っぽくないほうが
実は魅力が出るのではないかと思います。

ガーリーではあるけれど、
お顔立ち的にはあどけない可愛さは
やや安っぽく映るタイプです。
きちんとブラウスとか、
ネイビーの制服とか、
地に足がついた上品なものを
端正に都会的に着こなすほうが
垢抜けるタイプですね。

CMのためすぎ先生役、
めっちゃお似合いですもん。
InRed/北川景子さん

前回も書いたと思いますけど、
この方はオータムなんですが、
ペールトーンや寒色が何故かハマります。
私の友人にもいます。
男性顔ですっきりキレのある
こういうオータムさん。

パーソナルカラータイプ死守しなきゃ
いけない人と、割とハズせる人、
両方いますねぇ。

てなわけで、このペールピンクは
マニュアルには反するけど、悪くはない。
ただし北川さんのハンサム顔には
ペールピンクの甘さと頼りなさを
補強しなくてはいけません。

で、やっぱりシャツタイプと、
この少年ぽい表情なわけです。

先程の大政絢さんと共通するのが、
お顔の凛々しさに対して、
骨格が華奢なので、
やはりシャツは基本的に苦手。
ピンクの甘さを引き算したいけど
引きすぎるとただの男装になる、
なんとも悩ましいところ。

そこをシャツのドレープ感や
カフスのボリュームで
エレガントにまとめています。
よく見るとシャツを重ね着しているのも
正統派すぎずいいですね。 パーソナルカラータイプ、 ピンクの甘さ、お顔の凛々しさ、 骨格の華奢さ、 チョイスがすべてタイプにぴったりではない 危ういバランスなのに、 トータルとして合格になっている、 絶妙なコーデです。

 

LEE/菅野美穂さん

めっちゃ難しいやつ出ました。
ピンクのツインニット、
しかも鹿の子編みだかワッフル編み。
しかもVネック。
どっちも長袖。 日本人女性の5%くらいしか 似合わないのじゃないかしらん。 経験上、ツインニットが似合うのは 骨格タイプウェーブしかいません。 ウェーブでも、肩幅が広いと似合いにくい。 それがピンクとなると、 かなりフェミニン顔の人に限られます。 ですが、この編み方だと
生地が硬くしっかりして、 フェミニンなウェーブとはあまり合わないし、 Vネックもやはり相性がそれほど良くはない。 誰なら着れる服なんでしょう? 結果的に、 骨格ストレートの菅野美穂さん、 違和感なく着こなしてますね。 カーデは肩に掛けて
誤魔化してるってのもあるにせよ。 デニムでハズしたところも良い。 ピンクの髪もいい。 すごく悩んで理由を分析してみたんですが、 菅野美穂さんご本人が とても複雑なタイプだから、 この難しい服とバランスがいいのでは? という結論に至りました。 少女っぽくも少年ぽくも見える童顔、 サマーの清涼感、 ストレートの存在感、 好奇心旺盛にもしっかり落ち着いても見える表情、 独特の声。 バラバラでとらえどころが難しいんです。 菅野さんはパーソナルデザインが キュートタイプと言われています。 確かに少女顔だけど、 タータンの膝丈スカートや花柄ふんわりワンピや パフスリーブにジャンスカが イメージできるほど弾けてはない。 おそらくは、 何を着せてもそんなにおかしくもないかわり、 何を着せてもめちゃくちゃ決まりもしない、 そういうタイプな気がします。 テーラードスーツもそこそこ ボーダーTシャツにデニムもそこそこ、 ブラウスとタイトスカート、 ワンピース、 パーカーとマキシスカート、 奥様的セレモニースーツ、 イオンとユニクロに売ってる
コンサバからカジュアルからフェミニン、
全部そこそこに着こなせます。 ただしごく普通の服に限ります。 変わったデザインや目立つ柄もの、 個性の強いものはダメでしょう。 巻き髪ロングもひっつめも ベリーショートもぱっつんボブもダメ。 ゆえに「ややガーリッシュ的なもの」はいけても、 「ガーリッシュど真ん中」は無理だと思います。 てことで、菅野さんは ぱっと見、超普通で実は超レアタイプ。 鹿の子編みのピンクのツインニットも そこが共通だから バランスが取れたってこと。 普通だから簡単とは限らない。


*****


春だし、女性ならピンクが着たくなる。
一方で、ピンクに手が出せない、
ピンク恐怖症の人も多いです。

ピンクで大事なのは
甘さをコントロールすること。
ピンクおバカにならないことです。

甘い色をカッコよく、
クールな色をセクシーに、
そんな着こなしができたら素敵です。



自分をもっと好きになる、視点が変わる、
人との関係が変わる
女に生まれたからには着こなしたい

   りんご考

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